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08 ホラーハント。

2012.07.16 (Mon)
デモベ世界――というか、ニトロ世界はマジヤバイ。
なんというか、リョナまでは行かずともエログロというか、エロいのがグロいというか。
デモンベインという作中でもエログロは幾つか有った。
あの死の眠りに~云々といいつつ、ルルイエ異本だとかエンネアだとかライカだとかを触手でぬっちょり頂いてるタコ神。アレなんてエロ? と言う話。
しかもグロいし。SAN値削るし。

ごほん。何故そんな話に成っているかと言うと、今回面白い事例に巻き込まれてしまったからだ。


嘗て俺が見つけた新たなルール。
大十字九郎と大導師マスターテリオンの二人の最終決戦、ヨグ=ソトースの門の中。其処を俺達が利用する事で、そのときの肉体を保持したまま、嘗ての世界へとループすることが出来る、と。

ただコレには幾つか問題点が存在し、ループして世界に落ちることが出来るのは、3つの時点に限られる。

一つ。 アル・アジフが舞い降りる730年代。
一つ。 デモンベインと大十字九郎が舞い降りる18世紀中盤
一つ。 大導師マスターテリオンが召喚される、ズアウィアの滅びの瞬間。原作の大体25年くらい前。

一つ目、二つ目はまだいい。

アル・アジフが落ちた時間など、まだまだ怪異がハバを効かせていた時代だ。
俺の個人的な意見としては、文明開化が途轍もなく待ち遠しかった、と言う点。せめて洋式便器をはやらせた俺は間違ってないと思う。

大十字九郎が落ちた時間は、とてもいい。
何せ原作の大体訳50年前。この時間軸に落ちた場合は、次の己のための蓄えが容易に用意できて、その周の俺はスタートダッシュがとても決めやすい。日本も発展させられるし。
凄いのは、民間の経済力を強化し続け、結果政治よりも企業が力を持つ日帝が出来た、という話。アレにはマジでビビッた。経済力で世界を支配し始めた日本。続きがとても気に成ったが、残念ながら寿命でぽっくりといってしまった。

大導師のに引っ張られたときは本気で焦った。
何せレムリアインパクト炸裂のど真ん中だ。最近化物染みて強くなってきているとはいえ、レムリアインパクトの直撃は流石に死ぬ。
いや、本当なら出現「時」点だけで、場所までは引っ張られない筈なのだが。うーん。



あれ?話が逸れた。
いや、違う違う。問題は、アル・アジフの出現に引っ張られたときの話。

大昔に落された魔導書アル・アジフ。彼女はその直前の戦闘で魔力を使い果たし、死んだ魔導書としてとある人物――狂人と揶揄される男に拾われる。
そうしてその人物はアル・アジフを読み、狂気の中で類稀なる力を発揮し、一つの真実にたどり着く。
この世界こそ、邪神の箱庭である、と。警戒せよ、世界は彼の謀略により傀儡と化している、と。

そうして狂人は一冊の書籍を生み出す。
狂人の見たこの世の闇、外なる暴虐、外道の知識をただ一冊の書物へと。

その男、アブドゥル・アルハズラッドの生み出した魔導書こそ、後にこの世の重要な鍵として扱われる事と成る魔導書なのだが――。




また話が逸れた。
問題は、この時代が文明開化も無い未開の時代である、と言う点だ。
日本では藤原氏がまだ中臣氏だったり天皇が政治の中心だったりする時代だ。勿論武士(?)が現存してる時代だ。
そんな時代、流石に日本に渡るのも如何かとおもうし。
正直な話、元ではあるが現代っ子な俺だ。ここまで歴史が無さすぎるのも流石に辛い。
原作の時代でも結構一杯一杯だったのだ。19世紀の日本とか、住みづらかった。
アーカムに移住してからは、覇道のお膝元と言うことも有って大分住みやすかったのだが。

で、如何しようかと考えたのもつかの間。この時代、まともな照明機器が存在せず、国と言う枠組みも何だかんだでかなり曖昧な時代。何が言いたいかと言うと闇が大きかった。

もう少し薄暗いだけで昼間から路上を闊歩する怪異に、死病として辺りを練り歩く怪異。
いや、巫撃というかホラーハンターというか、この時代にもそういう闇払いが存在しているし、最多勢力を誇る某宗教の神職も色々やっていた。まぁ、汚職のほうが酷かったが。
で、俺がやった事は簡単。フリーの悪魔祓いとしての活動を開始したのだ。

もう、来るわ来るわの依頼の数々。もういっそのことこの時代はデビ○メイクライでも開いてやろうかと何度思ったことか。それほどの数の怪異が表れたのだからもう。
ただ、当然ながら問題も多数あった。と言うのが、某宗教だ。

此方はあちらの神を否定もせず、係わり合いに成る気は無い、と此方から明言してやったというのに、連中何を血迷ったか聖堂騎士
パラディン
を団体でこちらに嗾けてきた。まぁ、騎士といっても皮鎧で、製鉄技術も無い時代だけど。

流石に頭にきて、バルザイの偃月刀片手に大暴れしてやったのだが。
凄いねこの時代。未来では殆ど現存していなかった信仰系の魔術を使ってきた。
神に対する祈りという一種の精神とリップにより、自らの精神力をブースとさせ、更に神の代行者を名乗る事により、控える信者の信仰=魔力を自らにプラスしてブーストさせやがった。

地力としてかなり人間から逸脱している俺だが、流石にこういう類の人間を相手にするのは怖い。
ほら、言うじゃない。化物を殺すのは何時だって人間だ、って。

俺はまだ人間の心算だが、「幾ら自称しようが正真正銘化物だ」なんて言われるのは流石に傷つくし。
とりあえず連中を叩き潰して、姿を晦ましたわけですよ。

そうしてヨーロッパを歩き回っている最中。

漸く本題に戻るのだが、此処で見つけた小さな村。コレ幸いとその町を訪れた俺なのだが――。





「ふむ、悪魔へのイケニエねぇ」

訪れた村。そこは、妙に闇の気配の濃い村だった。
人々は妙に疲れた様子で、必死に生きているであろうにその村の影は妙に濃かった。

訪れた時間は遅かったものの、運よく宿を一室取ることに成功。
大分金はぼられたが、この時代だ。多少は仕方あるまい。
そうして訪れた宿で、宿の女将に尋ねたのだ。どうしてまた此処まで空気が暗いのか、と。

「それはね、またこの村の若い子供が、ヤルダバオトのイケニエにささげられたからさ」

曰く、この村は少し前までは、極普通の漁村であった。
然しある日を境に、徐々に村の海はアレ続けるようになった。
で、ある日突然ふらりと現れた男がこう言い放ったのだ。「この村の海は呪われている」と。
実際、少し離れた海はそれほど荒れても居らず、この村の近隣の海だけが酷く荒れているのだ。
その男曰く、この海の嵐を抑えるには、ヤルダバオトにイケニエをささげ、その怒りを静めてもらうほか無い、と。

で、村では月に一人、村の子供を一人ずつ生贄に出す事になったのだ、と。

うーわー。また古典的な。
しかもヤルダバオトって偽神の名前だっけ? なんとも適当な。もうちょっと名前凝れよと。

で、折角なのでその晩、こっそりとその村の生贄の祭壇なる場所に足を踏み入れたのだ。
ジメジメとした、いかにもクトゥルー系の祭壇らしい雰囲気を放つその場所。
闇の臭いの濃いほうへと脚を進めて、そうして見つけた一つの小さな祭壇。
どうやら其処は海底近くと繋がる地底湖らしく、祭壇の周囲を囲うように水が満たしていた。

で、問題はその祭壇の中心。
生贄と思しき少女が、四方八方を触手に囲まれ、ニュッチャニュッチャと卑猥な音を立てる触手に嬲られていたのだ。


《おっと詳細な描写はしないぜ。これ以上は検閲対象だ》

――何故か唐突に突っ込みを入れるべきだと、俺の全本能が叫んでいるが、流石に此処でそれをすると奇襲をかけられない。
こっそりとある程度近付いて、バルザイの偃月刀を連続鍛造。宙に浮かべて投げ付けたそれは、見事に触手をバラバラに引き裂いた。

「ひ、ひいいいいいい!!??? や、ヤルダバオトがああああ!!!???」

突如響き渡るヒステリックな叫び。何事かとそちらを見ると、其処に居たのはローブに身を纏った「いかにも」邪悪な魔導師のすがた。
もう少し凝ってくれよ、と色々ゲンナリしつつ、この時代ではまだアレは流行の最先端なんだろう、と無理矢理自分を納得させて。

とりあえず、粘液まみれでレイプ目の少女を回収し、如何したものかと考えていると、カリンが擬人化して手早く少女に手当てをしてくれた。

「マスターに任せては、結局被害が大きくなるだけですし」
「チョイ待て。如何いう意味だこら」
「ペドフィリア」
「此方を指差すな!」

とりあえず、少女の事はカリンに任せて、バルザイの偃月刀一つ手に魔導師に向き直る。

「よう、連続幼児レイプ魔」
「ぐ、きさまああああああああ、私が神へといたる神性な儀式をおおおおおおおおおお!!!!!!!」
「あ、そういう手合いなわけ」

まぁ、佳くある話だ。
神に生贄をささげる事でその力を分け与えられ、最下級の神の力を得る、と言うもの。
まぁ、最下級とはいえ人間のレベルで図れば破格だからなぁ。

「はいはいわろすわろす」
「貴様あああああああああああ!!!!!!!!!!!!」

そんな叫びと共に魔導師から放たれる青い波動。あー、水妖の気配が滅茶苦茶濃い。
クトゥルー系かと思ったら、少し違うのかな?

ぱしん、と音を立ててはじけ飛ぶ青い魔力の固まり。

「ぬあっ!?」
「俺に四属性は通じんよ」

どちらにしろ、何等かの属性系の魔術だったらしく、俺に届く前に加護の守りに弾き飛ばされてしまった。

因みに、この世界で最も多く出回り、ホラーハントに利用されているのが、儀式魔術。
何等かの武器を呪具に見立て、儀式と言う過程を通して怪異を払う物だ。例えば銀の弾丸やイブン・ガズイの霊薬を用いた兵装などがコレに該当する。
利点としては少ない魔力でも運用が出来る点。不利点は消耗品であるため戦闘継続に限りがある事か。

次に多いのが、属性魔術。俗に言う精霊魔術とは少し違うのだが、大体似ている。
これは自らの魔力を用いてマナを集め、集めたマナを属性変換――つまり既存の法則に存在する攻撃的なエネルギーとして利用する、と言うものだ。
魔力はエネルギーではあるが、物理干渉が難しい。そこで、魔力を既存のエネルギーないし現象に変換することで、わかりやすい“威力”として扱う事が出来るのだ。

今回の相手、件の魔導師の扱う物は、どうやらこの俗世威魔術だったらしく、物理的干渉といえど属性に縛られている限りは俺に技が届くことはありえない。

「さて、それじゃ、お前は早々に滅びろ」
「な、何故邪魔をするうううううううう!!!!! 貴様も魔術師ならばわかるだろう!! これさえなせれば、俺は至高の存在に至れる!! その娘を最後の生贄にささげる事で!!」
「理屈は理解できる。――が、興味が無い。第一俺が気に食わない。以上、抗弁終了」
「きざまあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」

さてと呟いて、右手にバルザイの偃月刀を鍛造する。
これこそが魔術、魔導師として目指すべき場所。あるべき世界を捻じ曲げ、己の望む世界をその上に描き塗りつぶす。外道の知識を用いた“魔”の術。

此処には何も無い。いや、無かった。が、事実としてバルザイの偃月刀は此処にある。
いまこの瞬間、バルザイの偃月刀は此処にあった事に成ったのだ。

「炎熱術式添付――炎に抱かれ眠れよ邪悪!!」
「おのおおおおおおおおれえええええええええええええええええ!!!!!!!!」

何処の銀河南無だよ、等とおもいつつ。魔導師は此方の放った“燃やす”という概念の炎に焼かれ、徐々にその姿を失い――

「-----aaa----------Iaaaa----------IA! Ia! Basatannnnnnnnnnnんんんんんんんんんんんん!!!!!!!!!」
「な、しまっ――!!

咄嗟にその場を飛び退き、カリンと少女を回収してもう一歩飛び退く。
祭壇を中心とした円形の湖を囲うように、更に巨大な魔法陣が浮かび上がる。

「ちょ、これは!?」
「神の召喚術式――但し魔力の不足による一部召喚かと」
「それでも十分脅威だ!!」

見れば件の魔導師は、先ほど放った炎により完全に消滅したらしかった。――くそ、最悪な置き土産だ。

「逃げるぞカリン」
「了解」

即座にカリンを身に纏い、マギウススタイルへと姿を変え、ページの翼を用いて洞窟の中を滑空する。
大慌てで洞窟を抜け出したその背後。近寄る触手を咄嗟に鍛造した偃月刀で叩ききって――。

「ち、何だよコイツは!!」
「バサタン、と呼ばれていたようですが、詳細不明!」

それは、今まで見たことの無いタイプのグロい触手だった。内蔵の継ぎ接ぎで出来たような触手に、蟹の甲羅のような装甲が所々に見えている。
アレで殴られれば相当痛いだろう、等と考えつつ、アレを吹き飛ばすにはこの状態では不利と判断。

「カリン、やるぞ」
「了解!」

頷きあって、魔力を高める。滅ぼす力が足りないならば、滅ぼす力を呼び出せば良い。

「――機神召喚!!」

天に浮き上がる魔法陣と、其処から呼び出される一機の赤い機体。
全長60メートルもありそうなその機体。クラースナヤ。腕を組んで現れたその機体は、伏せた目を突如その触手へ向けてギロリとにらみつけた。
即座にクラースナヤへ乗り込み、機内から触手を睨みつける。少女はとりあえず機内に運び込んだのだが――どうも、あの触手はこの少女を狙っているらしく、此方に向けてその触手を徐々に伸ばしていた。

「自らにささげられた供物を求めているのかと推定」
「ふん、悪食め」

右手に表すのは、何時も使い慣れたカリンの記述“魔導師の杖”だ。

「一気に焼き払う!! 呪文螺旋
スペル・ヘリクス
!!」
「いあ・くとぅぐあ!!」

螺旋状に放たれる字祷子術式。二つの螺旋は絡み合い、その中央に無限の熱量を生み出していく。

「――神獣形態!!」

轟音と共に放たれる白い光。獣の咆哮にも感じられたソレは、問答無用で触手を焼き飛ばすと、そのまま洞窟のあったであろう地形へと直撃し、その埠頭の在った場所を消し飛ばし、海底に小さなクレーターをあけていった。





「ベネベネ。清掃完了」
『埠頭ごと消飛ばすとは。まさにダイナミック清掃』
「ハハハハ、こやつめ」

久々に全力を出した所為か、少しテンションが高い。
何せ今まで、まともに大技を出せるような展開が無かったからなぁ。
クラースナヤを扱うようになってからは、本編中では破壊ロボを使っていたし、それ以外の場面ではクラースナヤを必要とする程火力を求めもしなかったし。

「――ゥゥッ」
「っと、そうそう忘れてた」

コックピットの中に響くその声。先ほど助けた祭壇にささげられていた生贄の少女。
慌ててクラースナヤを地上に降ろし、少女を抱えて地上へ降りる。

「カリン、問題は?」
「ありません。強いて言うなら、この子は才能が有りそうです」
「才能?」

言われて、改めて少女に視線を向ける。但し、今度はただ見るだけではなく、確りと根性を入れて。

「――成程」

薄らと香る闇の気配。オカルトという分野において、この上なく好まれる資質。
成程成程。あの魔導師がこの少女を最後の生贄にと望んだのも理解できる。
この少女の持つ闇の素質、言ってしまえばC計画における“月の子”にこそ及ばないが、一般的な魔導師のソレと比べても、なんら遜色のないほどの物を持っているように感じる。

「これは――事情を説明して、アーカム送りだな」
「はい。――田舎漁村哀れ」
「だな。どちらにしろ村の若い子は居なくなるわけだし」

とりあえず俺がすべきは、この子に対する事情説明、この子を村につれて帰る、村の人間に事情説明、この子をアーカムへと連れて行く、と。そんなところだろう。

「やったから、といって大局が変化するわけでもありませんが――」
「それでも、やらぬ善よりやる偽善、ってね」
「Yes,Master」

苦笑するようににこりと笑ったカリン。
そんなカリンを引き連れて、回収した少女を背負い、とりあえず村へと向かうのだった。
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コメント
誤字?ネタ?
この俗世威魔術だったらしく
この属性魔術
| 2012.07.26 18:18 | 編集
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