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2012.06.12 (Tue)
とりあえず、νG開発に関して、私が関われる段階は此処まで。
フィン・ファンネルの開発については、私は門外漢過ぎて手のつけようが無い。

オールレンジ兵器に関する情報はまだ此方にも無いらしく、現在ドクターがイギリス政府と交渉してBT兵器の一部技術を寄越してもらう、とか何とか。
そんなことが可能なのかと聞いて見たところ、サイコミュのツケがあるから、それで何とかできる、とドクター。

――さすがドクターやるときはやってくれる!

とか褒めてみたら、その背後のウーノ姉がドゥーエの努力の賜物です、とボソッと。
うーん、ドゥーエ姉か。あの人なんでも出来るな。百面に次ぐ百芸――いや、百技。ネギま世界に転生とかだったら、きっとパクティオーカードは『千の~』シリーズだろうね。

ドゥーエ姉スゲーとか言ってたら、画面の中のドクターが少ししょぼくれていた。まぁ、気にしないことにして。








さて、本日の目的。それは、近いうちにドイツで開催される第二回モンド・グロッソに備え、オーストラリアの代表選手のISを調整する、と言うものだそうだ。
なんでそんな仕事を私がしなければ成らないのかとドクターに問い詰めたところ、「ウチのIS第一人者といえばキミだろう」との事。

んな馬鹿なと突っ込みを入れはした物の、その後NCの社員の皆さんにいかに私がISに関して造詣が深いか云々と語られてしまった。
おかげで耳が真っ赤だぜ!!

「いや、確かに整備系技術ならドクターに勝ってるかもしれないよ。RAYみたいな機体を操っていただけ合って、ISの制御系を全部マニュアルでやれっていわれても、第二世代を最低限動かすぐらいなら完全マニュアルも可能だけどさ……」

戦闘機人の躯って、何気にチートだと思う。情報端末にはアクセス出来るし、人間の致命的損傷とか、戦闘機人ならパーツ交換で済むからね。
そのおかげで、まぁISに繋がるだけで、ISの問題点とかは大体わかる。その能力が転じて、問題点の解決策を考える、と言う能力の養成に繋がったわけなのだけれど。

「然しドクターめ、VOBの一機くらいくれれば良いのに」

ケチケチしやがって、とぼやきながら、オーストラリアのはるか上空を弾道飛行で通り過ぎる。
ISνGは、その速度こそRAYに劣るが、汎用性や全体的な能力は、RAYどころか既存の第三世代の中でも間違いなくトップだろう。
現在搭載している武装はビームサーベル2本と、イギリスが量産販売しているレーザー兵器のスターライトMk.Ⅱが一丁。
最低限の武装しか積んでおらず、フィン・ファンネルも搭載していないνG。けれども、この時点で既に列強に並ぶと自負している。

そんなνGで、今現在オーストラリアはシドニーに向けて弾道飛行を行っている理由。それは、私が調整するべきISが、オーストラリアはシドニーに置かれているからだそうだ。
何せNC本社はまだしも、ドクターのラボはオーストラリアの広大な砂漠の地下を移動する地下移動要塞なのだ。それが偶々オーストラリアの西端にきていたものだから、何時ぞやのCBFの如くオーストラリアを横断擦る羽目になったのだった。

しかも、何を考えたのか博士め、「折角だからVOB無しで行ってごらん」とか言い出した。
博士め。NMSSの性能を知りたいのかもしれないけど、既得データは既に全部NC本社に投げているだろうに。

「――っと、あ、そろそろ着くかな」

網膜に表示されるGPS地図。其処には、猛烈なスピードで近寄る目標地点のマーカーが映っている。
そろそろ制動をかけないと、と判断して、即座に機体正面を大空に向け、仰向けの体勢で制動をかけた。

轟音を立てて放たれるスラスターの噴射音。
砂塵を撒き散らしながら、速度を落したνG。そのまま速度を大体時速100キロほどに制限して、そのまま地上伝いに、シドニーへ向けて進むのだった。

――あ、トラックの運ちゃん。いえいえ、ISは公道走ってもいいんですよ。飛ばないのかって? 街中で飛んじゃうと大問題なのですよ。え、「目の前を飛ばれると逆に怖い?」我慢してよおっちゃん。もう街も近いし加速もできないしさ。……え、乗せてくれるの!? ラッキー!! アリガトおっちゃん!! ……え? 「IS乗ってるくせにトラックに乗って喜ぶんだな」? あはは、それもそうだね~。

などなど、少し想定外の事態もあったものの、のんびりとシドニーへと向かったのだった。






    ※※※※    ※※※※    ※※※※








さて、そういうわけでシドニーは約束の喫茶店へと訪れたわけなのですが。
指示されたとおり何時ものフェイスガードで顔を隠してサンドイッチを貪っていると、不意に日に影が差した。

「えっと、このあたりに――って、げっ、お前は!?」
「うん――?」

見上げると、其処に立っているのは、少し癖の有る赤毛の、一見軍服のような制服に身を包んだ女性。
全体的に猫っぽい女性だな~と考えて、ふと記憶にヒットする人物が一人。

「あー……もしかして、コアラ2?」
「ゼロセカンド!! じゃぁ、派遣されてくる技術アドバイザーって!?」

つまりは、そういう事なのだろう。

「……えーっと、NCから派遣されてまいりましたゼロ・セカンドです。AMIからのお迎えの方……で宜しいですかね?」

まぁ、取り敢えずはお仕事を果たす為に、そして円滑なコミュニケーションの為、とりあえず挨拶をしてみるのだった。
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