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26 学園生活云々その2

2012.06.15 (Fri)
原作云々って、私あまり詳しくないから、現状の原作乖離がどれほど進んでいるのやら。

私の知る織斑一夏の朝は早い。
朝五時。彼は携帯電話のアラームで静かに目を覚ますと、先ず最初に普段から愛用しているトレーニングスーツに着替える。
因みにこのトレーニングスーツも、我がN&T社のIS関連グッズだったりするのだけど、イチカ本人は高性能なトレーニングスーツとしか知らない。
そんな、実はコンディションコントローラーまで搭載された高級品の強化装備(非エロ)を着込んだイチカは、先ず最初に中庭に出て、朝の冷たい空気の中でトレーニングを開始する。

「よぅ、スバル」
「おっ、来たねイチカ」

で、私と合流して朝のストレッチ。
……いやさ、私も戦闘機人で、体の動かし方はモビルデータの最適化でしかないとはいえ、生身のパーツが使われている以上、常日頃からある程度動かしておく必要があるのだ。

まぁ、そういうわけで朝のストレッチに励む。
ストレッチは柔軟を基本にして、身体をほぐす事を重点的に行う。
ストレッチの内容は、近代スポーツ学を取り入れた~……とかなら格好いいんだけれども、残念ながらイチカ本人にはそんなコネはない。仕方が無いので、私が記録しているイチカの身体データから、適当に良さそうな運動を選びメニューを作成している。
まぁ、幸い効果はあったらしく、中学時代からコレをやっているイチカは、今では主人公属性とあわせてチート染みた身体能力を誇っている。

「よし、それじゃそろそろ次いくか」
「ん、じゃ一分攻撃一分防御一分休憩のセットを10セットかな」

人間、本当に集中していられるのは本当に短い時間だけだ。一時間も同じ事に集中し続けられる人間なんて、本当に一欠けらもいないだろう。
だから私のトレーニングは、一つ一つに確り集中させて、こまめに休息を取る、というこんな形にしている。

「セアッ!!」
「ふっ!!」

左脚で牽制をかけつつ、身を屈めて一気にイチカへと接近。そのまま至近距離から乱打を放つ。
然しイチカも然る者、その拳を予め容易しておいた木刀で見事に受け止めてみせる。

「っつつ、鉄心入りの木刀なのに腕が痺れるとか……相変らずの怪力め」
「ふふん、それで腕が痺れるって事は、力の逃がし方が成ってないってことだよ」

言いつつ、再びイチカに向けて殴りこむ。
イチカの構えは正眼。真正面に向けて真直ぐ木刀を構える姿勢だ。

「――」

本当、あの極普通の中学生が、成長した物だ。
嘗て私が始めてであった織斑一夏と言う少年は、私の知る限り、女の子にモテるという以外はごく普通の少年だった。
間違っても、目の前の少年のように、鋭い剣気を放つような少年ではなかった。

彼を変えた要因は二つ。
一つは私による思惑。私のトレーニングにつき合わせるという名目で、地味に彼の基礎身体能力を底上げしていたというのがひとつ。
二つは第二回モンドグロッソ。その際起こったとある事件の顛末が、彼の戦意に火をつけたのだろう。

千冬さんに比べればまだまだ拙い。けれども、高校生の平均程度は軽く超越した剣気。

「――本当、面白いなぁ」

叩きつけられるプレッシャーをくすぐったく感じながら、フェイントと身体裁きを使って、イチカの腹に軽く一撃を叩き込むのだった。








朝の訓練は、平均して朝七時には終了する。
其々部屋に戻り、朝食の前に軽くシャワーを浴びておく必要があるのだ。
15~6の肉体の新陳代謝って、割と活発だからね。

「よ」
「や。篠ノ之さんもオハヨ~」
「……うむ」

何だうむって。
なんだか妙に含むところのありそうな視線を向けてくる篠ノ之箒の眼力に気づかぬフリをしつつ、特盛り炒飯を掻き込む。

「……相変らず良く食べるなぁ」
「まぁ、この身体燃費悪くてさ」

事実、この身体は戦闘機人のボディーとして、適合率、出力共に、一般的な戦闘機人のそれを大きく上回る。コレは私とギン姉に共通している特徴で、このことから素体となった人物の遺伝子データが戦闘機人と言う存在に対してどれ程適性が高かったかが伺える。
まぁ、その代わり、遺伝子データの親元の特性も受け継いでしまったらしく――私とギン姉は、揃って大食漢だったりする。

「……一夏。お前とスカリエッティと言うのは、その、如何いう間柄なのだ?」

と、炒飯を掻き込んでいる最中。不意に篠ノ之箒が、鯖味噌定食をつつきながら、ぼそりとそんなことを呟いた。

「んー、中学1年のときにコイツが転校してきたんだよ」
「そそ。ただの同級生だよ。だから篠ノ之さんが心配するような間柄ではないよ~」
「な、なななななんの話か…………。い、いや、然しそれにしては随分知った仲と言う風に見えるが」

疑り深いなぁ。

「ああ、それはな、コイツ俺の武術の師匠だから」
「は? スカリエッティは剣術を嗜むのか?」
「あぁ、違う違う。スバルがやってるのは格闘術。俺が教わったのは、基本的な体の動かし方とか、立ち回りとか……そういう実際に使える部分だな」

炒飯掻き込むことに集中していたら、空気を呼んだイチカがさり気無く注釈を入れてくれた。
相変らず色恋沙汰以外の部分ではとても気の利く男だ。

「きっ、貴様には篠ノ之流があるだろうに。剣術はどうした剣術は!」
「んー、剣も一応握ってるぞ? まぁ、一階小学校の時点で辞めちまったし、基本的な型以外はあんまり覚えてないんだけど」
「なら!! わ、私が剣術を鍛えなおしてやる!」

おぉ、アグレッシブに篠ノ之が行動を開始したァァァァッッ!!!
コレは一体如何いうことかっ、原作では
「箒、教えてくれ」「ツーン!」
    ↓
「なら、上級生のオネーサンが教えてあげようか?」
「私が教えると約束したっ!!私は篠ノ之博士の妹だ!!(ドーン」
という流れの結果、イチカにISに関する技術を叩き込む……と言う名目で、二人きりで同上に時化込むという荒業をやってのけたのだが。

……はっ、なるほど。つまりは私か。
私がイチカに必要最低限どころか十分な技術を与えてしまっている為、さすがの篠ノ之箒(ツンデレ)もただツンツンしているだけでは自分の価値が上がらないと直感的に判断したのだろう。

「ん? んじゃ、またその内都合のいい日にでも……」
「今日だ。放課後、道場に行くぞ」
「え? いや、今日も放課後はISの……」

ぎろり、と此方を睨んでくる篠ノ之箒。
だから私を睨むなと。うーん、やっぱりツンデレば見てる分には楽しいけど、実際絡まれると面倒くさくて仕方が無い。

「ま、基本に立ち返るのも重要な事だよイチカ。今日の予約は私が消化しとくから、そっちは篠ノ之さんにしかと教わっておいで」

剣術はISに役立つから、と一言添えておく。
まぁ、武術という広い括りで修練を積んでいるイチカに、態々範囲の決まった剣術をやらせるというのは今さら感があるのだが……ま、篠ノ之箒へのサービスという事で。
……いや、そういう意図でやった事だけど、そのキラキラした視線を此方に向けるのもヤメテ。

「何時まで食べている! 食事は迅速に効率よく取れ!!――――――」

と、食べながら色々話していたら、ついつい時間が過ぎてしまっていたようだ。
何処からともなく現れた鬼教官『織斑千冬』の怒声によって、食堂に集まっていた生徒たちは慌てて食事を胃の中へと詰め込み、おのおの其々の教室へと向かって移動を開始した。

「んじゃ、俺達も行くな」
「んー、またその内。篠ノ之さんもまたね~」
「うむ、またな」

何処と無く上機嫌な篠ノ之箒と、そんな箒の様子が意味不明とばかりに首を傾げる一夏。
そんな二人を見送りつつ、特盛り炒飯を再び胃の中へと納めるのだった。







とか、そんな感じでのんびりと過す午前中の授業。
何せ法律関係だとか技術関係だとかは、全て頭の中に入っているのだ。今さらそういう知識を詰め込む学習をやってもなぁ、と思うのだけれども。

まぁ、適当に授業に参加しつつ、適当に過し昼休みへ。
昼は昼で生姜焼き定食を特盛りで注文して、適当な席に。

「って、ギン姉!」
「スバル!!」

ぼんやりとご飯を食べていたら、ふと見知ったかを見かけた。
青味かかった黒髪ロングの美少女。まさしく我が姉、ギンガ・スカリエッティに相違ない。

「もうっ、入学して一番に挨拶に来なさいよ!!」
「あはは、ごめんごめん」

むぎゅぅとその豊満なお胸に抱きしめられる。
伸びそうになる鼻の下を理性で必死に押し留めつつ、此方からもギン姉を確りと抱きしめて。

「ギンガとそっくり……ねね、その子妹?」
「うん、私の妹で、スバルっていうの」

そういって私の事を紹介するギン姉。って、うん?何だこの人。首からカメラぶら下げてる。

「凄い、髪型以外輪郭までそっくりだ。あ、私は黛薫子。二年の報道部だよ」
「スバル・スカリエッティです。何時も姉がお世話になってます」

……原作モブキター。

で、結局その日は黛先輩とギン姉の三人で昼食を取ったのだった。

「……食事の量も、さすが姉妹って感じだね」
「そう?」
「ハハハハハ……」

因みに、なにやら食堂の中心のほうから篠ノ之箒が上級生に向かって何かを宣言するような声が聞こえてきたり。
いや、篠ノ之さん? 教えるのは私ですから。

まぁ、さすがの私でもこういうタイミングでの無粋な突っ込みと言うのは趣味じゃない。
ので、此処は若い少女の頑張りを遠目に眺めてニヤニヤしておくのだった。

「ん? どうしたのスバル?」
「いや、実はですね……織斑菌が……(ごにょごにょ」
「ほほぅ、それはそれは……(ニヤニヤ」



※黛先輩との友好度が上昇しました。

――時間のずれ? 気にするな。私は気にしない。
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