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30 弾幕はエレガントに。

2012.06.15 (Fri)
「うわ、綺麗」
「ありがと」

私が展開したνGを見た第一声がそれ。
まぁ、リンが知っているのはMS少女っぽいνGで、現時点の追加装甲を纏った物とは少し外見が違う。完全な常態のνGを見たのはコレが初めてだからか。

因みに私の現在のνGは、正式名称νG-HWS-DFF。白いドレスのような強化装甲の上に、両肩から伸びる左右6枚ずつ、計12枚のフィンファンネルというリアル厨二病臭いデザインだ。

対してリンが知るのであろうνGは、多分無印のνG。それも無改良のやつだろう。
FFは6枚で、主兵装がビームライフルのやつ。

「スバルの癖に、綺麗って言うのが何か腹たつわね」
「酷い言われよう。まぁ、自覚あるから否定できないんだけど」

言いつつ、νGの主機出力を低下させる。
νGは宇宙での活動を主眼に開発されているため、基本的に出力が馬鹿高い。模擬戦出力にし無ければ、ISのバリアなんて平然と貫きかねない。
しまった、先にギン姉にリミッタのデータ貰っとくんだった。

仕方無しに即席で出力を調整して、と。

「準備できた?」
「うん、何時でも」
「それじゃ、行くわよ!!」

そうして唐突に始まる模擬戦。リンは相当私(のデータ)相手に訓練を積んだのだろう。即座にイグニッションブーストをかけ、此方に接近してきた。
なるほどFFを封じる心算か。でも、甘い!

ビームサーベルを引き抜いて、即座にその双天牙月を打ち払う。

「ちっ!!」

二振りの偃月刀とぶつかり合う二振りのビームサーベル。ふふふ、リンめ、勘違いしてるな?

「チッ、何でアンタ普通に接近戦出来るのよっ!!その機体遠距離戦の機体でしょ!?」
「ゲームの設定と混同してるな? あれはFFの包囲網を突破できる相手にしか接近戦をしないだけで、私の機体は遠近両用の汎用機だよ」
「何たる理不尽!」

言いつつ打ち合う二組の双剣。ふむ、出力に制限をかけているとはいえ、凄いなリンは。私相手に喰らいついてこれるとか。
でも甘い。

「必殺、トンファーキーック!!!」
「何っ、キャアアアアアア!!!!!」

両手に集中しすぎてお留守に成っていた懐に向けて、νGの前蹴りを叩き込む。
即座に悲鳴を上げて吹き飛ぶリンを確認しつつ、此方は此方でファンネルを全て展開。

「さぁ、近距離格闘型機体のパイロットに求められる必須事項! 弾幕に対する回避能力、リンの場合はどの程度か見せてもらおう!!」
「ちょ、本当に12機全部操作できるの!?」
「しかも私の場合、普通に本体を操作しながらの攻撃も可能! 接近できるならしてみなさいと!!」
「何その鬼難易度!?」

第一、BTの機動はかなり単純。あれは常に敵機の背後を取るように動いている所為で、迎撃はかなり簡単だ。しかもBTの操縦者が未熟なのか、それともシステムが悪いのかは知らないが、其々のBTの周期が同期してしまっている。簡単に言うと、同じリズムで動いているのだ。それゆえに、BTを通して本体の呼吸まで簡単に読めてしまう。
まぁ、周期をずらすというのは、右手で丸を描きながら左手で三角を書き続けるというような物で、中々に難しいのだけれど。

「因みに、正面のが囮で背後のが本命――」
「そこっ!」
「――と言うのがフェイクで、バランスを崩したタイミングで右手側から奇襲を仕掛けます」
「ぬ、くっ、舐めるなっ!!」
「おぉ、AMBAC(アンバック:動体姿勢制御方)で回避したか。でも残念。最初の正面のファンネルが此処で火を噴きます」
「え、きゃあああっ!!」

と言うわけで、私のファンネル無双が始まった。
といっても、リンはクラス代表としてイチカとの対戦がある。あまり無茶は出来ないし、機体に大きなダメージを与えるのも厳禁だ。
本体に傷が残らぬよう、シールドだけを削るように、角度に気をつけて一撃一撃……。

「ん?」

何かを感じて、即座に頭部バルカンを放つ。途端弾ける虚空。どうやら何かに衝突したらしい。

「なっ、私の衝撃砲を相殺!? 一体どうやって!?」
「えっと、勘?」
「どんな直感よ馬鹿!!」

馬鹿とは酷い。
然し、リンも頑張りはした物の、その衝撃砲が最後の抵抗だったらしく、シールドエネルギーの残量がゼロになり、静かに地表へと降下していった。





「昔から化物だとは思ってたけど、ISでも無双とは……」
「うーん、でもリンも才能あると思うよ? ISに乗ったのって此処一年の範囲でしょ? それで格闘戦だけとはいえ、私に付き合えるって言うのは中々」
「……アンタ、累計登場時間ってどのくらい?」
「内緒。だけど、うちの会社の起業に関わってるとだけ」
「……NC社って、12年前にはISを扱ってたわよね?」
「ノーコメントで」
「……………」
「……………」
「数年前NC社に存在したって言われてる、伝説の第三世代IS、その搭乗者は童女のような操縦者だった、って聞くけど……まさか」
「…………」

なるほど、とリンは小さく頷いた。

「化物ね」
「否定できないなぁ」

事実、人間と言う枠は既に超えてるし。私って戦闘機人(サイボーグ)だし。

「とりあえず、やっぱりアンタは凄いって言うのは再確認できたわ」
「えへへ、褒めるなやい」
「……はぁ。ま、いいわ。ねぇスバル、また今度模擬戦に付き合いなさいよ? あんたと訓練してれば、間違いなく世界最強だって容易いわ」
「いいよー」

まぁ、リンの強化は原作面子の強化になる。それは追々の原作ブレイクに十分に役立つだろう。

「それじゃ、もう一戦いくわよ!」
「ええっ!? でもシールドエネルギーが……」
「もう回復したわよ。甲龍なめんな!」

さすがは燃費型。充電速度も半端無い。

まぁ、付き合うといったのは自分だしな、と小さく息を吐いて、結局その日は第二アリーナの使用終了時間まで延々と訓練……と言う名のリンの特訓……を続けたのだった。

次くらいから超展開。
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