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31 N&Tの暗躍

2012.06.15 (Fri)
「然し、この3年で偉く進歩したなぁ」
「ん?」

思わず呟いたそんな言葉に、紫がかった髪の毛の我が養父、ジェイル・スカリエッティは首をかしげた。

「いや、うちの会社の技術レベル。普通企業レベルで宇宙開発とかありなの?」
「まぁ、出来てしまったのだから仕方あるまい。と言うか、宇宙開発のアイディアはキミが原因なのだが」

昔、NMSS計画の中で、レールガンを開発したいな、などとドクターに相談した事があるのだ。
連射方レールガンといえば、試製99型電磁投射砲が一番に思い浮かび、次に自由Gの腰についてたレールガンなんかがくる。
で、ドクターとレールガン系の技術について語っていたところ、レールガン系の技術がいかに可能性に満ちているかについて、延々と語ってしまったのだ。

例えば陸上運輸手段。リニアレールなどの超電磁誘導による超高速移動は、従来の運輸システムに大きな改革を齎す。
またマスドライバーなどの宇宙開発。マスドライバーによって投射体自体に加速をかけることで、大気圏離脱時の燃料消費を格段に減少させる事が可能。またマスドライバー自体の推力により、推進力自体も大幅に稼ぐ事が可能。
最早一企業というよりは一宇宙国家でいんじゃね?とか。

とまぁ、その手の話を延々と。

それが、確か数年前。IS学園に入学するよりも前の話だ。
で、その結果としてオーストラリア本国ではリニアレールウェイが国家事業として建設された。
ドクターはどうしていたかと言うと、リニアレールの建造と同時に、月光ステーションにて開発された新素材を用いたマスドライバーを建造。コレにより宇宙開発を開始した。

さて、宇宙開発で一番重要なこと。それは、宇宙における活動拠点の建設だ。
我々には月光ステーションがあるが、あれはあくまで新素材開発のための研究施設。宇宙開拓の為の施設としては聊か容量不足だ。
そこでドクターは、月面は目立つという事で避け、月の裏側にプラントでも建設しようかと企んでいたらしい。
のだが、実際に月の裏側に視察に言ったドクターの脳裏に電流走る。

月の裏側。其処には、一つのラグランジュ点が存在する。機動な戦士で言えば、公国が存在していた位置だ。
そのL点。そこに、巨大な(といっても月のサイズからすれば小さな)小惑星を発見した。
ドクターは即座に計画を変更。その小惑星を開発し、宇宙要塞――もとい、宇宙基地とすることにした。
何しろ小型ジェネレーターやらAICの技術がある所為で、擬似的な人工重力は簡単に再現できる。N&T社は、全ての持ちうる限りの戦力(IS含む)を宇宙開発へとつぎ込み、一気にその小惑星を開発してしまった。そのときばかりは、日本へと出向いていた私をも呼び戻しての開発を行っていた。

で、完成した宇宙要塞、もとい宇宙基地。名前をソロモンとした。いや、だって金平糖みたいな形してたから。機能的には外宇宙航行艦CBでもよかったんだけど。
此処を一気に宇宙要塞――もういいや――化したドクターは、月光を此処に取り込み、一気に宇宙開発を促進した。

ゼロ式宇宙航行艦、簡易ISとでも言うべきアーマードスーツの開発、量子演算型コンピュータの開発、無人作業用ドローンの開発などなど。
特に量子演算型コンピュータを開発してからが凄かった。あれが完成した途端、各所の情報伝達及び情報統制が完全に成ったらしく、其処から開発が更に加速し、結果重力ベルトから引っ張ってきた小惑星もう一つの改造まで完了してしまった。

そうして、今現在。ドクターに呼ばれ、IS学園からVOBを利用して一気に大気圏を離脱し、軌道上中継基地となった旧月光を経由し、そのまま地球の夜の側、地球の影に隠れるようにして有る宇宙基地2号――アクシズへと訪れていた。




「で、結局ドクターは何の用事があって私を呼んだの?」
「あぁ、その件か。実は宇宙開発をするに当たって、新素材の開発に成功してね。で、君の機体をバージョンアップでもしようかと思ってね」

なるほど、と頷く。
現在、N&Tの研究機関は、その大半が宇宙へと移動してしまっている。
何せ地上では、開発とは名ばかりの情報戦ばかり。それに嫌気が差した科学者達は、その大半が宇宙へと逃げ出していた。
その上、ドクターには過去の遺物たる裏のネットワークが存在する。その情報網を使って、世界中の抗争に疲れた科学者、女尊男卑の世界に嫌気がさした科学者をスカウトして、宇宙へと引っ込んでしまったのだ。
現在地上で活躍している科学者といえば、チームとしての技術力が優れている研究者グループのリーダーとか、女尊男卑でちやほやされている女性研究者が大半。

「我々は既にワープ技術さえ確立させようとしているのに、地上は滑稽だと思わないかね」
「まぁ、ねぇ」

因みにワープ技術だが、コレの開発には私も協力していたりする。
主に量子転移技術だとか、時空波転移だとか。
因みにその研究成果は、今現在デブリベルトの影に隠れるようにして建造されているマクロス級に実装されている。まぁ、マクロス級といっても、第四世代型をクウォーターサイズで再現した機なのだけど。
凄いよねドクター。構想だけであっという間に設計図引いちゃうんだから。

「さて、それじゃ早速バージョンアップを行うから、ISを預けてくれるかい」
「はいよ」

言いつつ左腕のバングルをドクターに預ける。

「因みに、どういったバージョンアップを想定してるの?」
「ああ、全身の骨格を換装しようと考えているよ。現在はEカーボンをメインに使用しているが、やはりキミの機動にEカーボンでは耐え切れないようなのでね、コレを全てε合金に切り替える」
「ε合金って、もしかして核パルスエンジン用に開発してたアレ?」
「γ合金を改良したそれだよ。フレーム素材としてもかなり優良だったのでね」

ジョークで開発を促したルナチタニウム。まさか、此処まで開発が進むとは私も思ってなかったのだけれども。現実として、ガンガン開発は進んでいる。その内複合合金も出来るのだろう。

「あと、サイコフレームにも少し改良を施したよ」
「……あぁ、改良型出来たんだ」
「ああ。宇宙に移動してから、覚醒した人間が一気に増えてね」

そういって、突然ウンウンと唸りだすドクター。
途端、ドクターから放たれる気配の質が少しだけ変わった。

「……まさか」
「ああ、どうやら私も覚醒とやらをしてしまったらしいね。科学の求道者たる私が、まさか超能力の類に目覚めるとは、中々に皮肉が利いているとは思わないかい?」

そう言って苦笑するドクター。
うーん、まさかドクターまで覚醒するとか。感じたところではギン姉よりもNTレベルは低そうだけれども、それでも人の気配を感じる能力を持った、と言う時点でNTとしては十分だろう。

「目覚めたおかげで、サイコフレームを自ら確かめながら開発できてね。おかげであっという間に改良が済んだよ」
「……サイコフレームに触れてたのも、覚醒を促す一助になったのかもね」

何しろサイコフレームは保有するだけで人の意志に敏感になる。宇宙と言う環境、サイコフレームに長時間触れていたのだとすれば、NTに覚醒したとしてもなんら不思議は無い……のかな。

「武装面の改良は何かあるの?」
「其方はとくには無いね。……あぁ、追加ジェネレーターを新型の物に交換して、最大出力が少し上がった点と、エネルギーCAPが改良されてライフルの弾倉が改良されたね。あと、公式ルール用出力設定が要るだろうと思って、ギンガから送られてきたデータを調整しておいた。コレを実装しようと思ってるよ」

勿論、設定は簡単に変えられるようにしているからね、とドクター。

「パーフェクトだドクター」
「光栄の極み」

何をやってるんだか、と苦笑しつつ、早速νGの改良に取り組むドクターを尻目に、少しばかり施設内を探索しようと、ドクターの研究室を後にするのだった。

量子演算型コンピュータ……ヴェーダっぽい何か。
無人ドローン……中に人工知能が入ってる。いのべ(ry 刹那に爆破される。
ソロモン……月の裏側に隠れてる宇宙要塞。金平糖。建設用拠点。元々こんなところに小惑星は無かった筈で、もしかしたら誰かが「お家用」に引っ張ってきていたのかも。報復が怖い。
アクシズ……核パルスエンジン搭載の機動宇宙要塞。地球に落す心算は無い。現在ミラージュコロイドを実装試験中。実験用拠点。
核パルスエンジン……地球国家に対して喧嘩を売る装備。
ワープ技術……ミノフスキーとかGNな粒子を用いたボソンなフィールドを形成しながら、超時空な波に乗ってディラックの海を越えてワープする方法。
MoonLight……哀れ吸収合併され、衛星軌道離脱用の中継拠点化。
γ合金……ガンダリウムγ合金。UC0087頃に出現してたやつ。めちゃ硬い。
ε合金……ガンダリウムε合金。UC0093年頃に出てきたやつ。馬鹿硬い。
N&T……&を取ったらニュー○イプ

スカさんNT覚醒。宇宙要塞も二機未完成ながら稼働中。もう白い悪魔とか金の死神でもとめられないよ!!
三年で宇宙基地2つに外宇宙航行用の小型マクロス級とか、まさにファンタジー。
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