FC2ブログ

03 社会の沙汰は金次第

2012.03.17 (Sat)

先ずすべきことは何かと言うと、資産作りが最優先だろう。
と言うわけで先ず作ったのが、トイ・リアニメーター。
コレはデモンベイン世界で生み出された浮遊半自動作業ロボット。元々はDr.ウェストの発明であり、ループの最中で覇道財閥所有の品とされてしまった曰く付きの一品だ。

トイ・リアニメーターは原作中では覇道財閥のデモンベイン修復装置として登場していたが、どうにもアレだけ他に比べて異端臭かった。
何せ、デモンベインの建造には数多の魔導師と数多の技術者が心血を注いで建造したのだ。だというのに、その維持が機械任せ?
機械の系統的にも、エイダ覇道婦人の蒸気式とも違い、覇道の魔導機械式でもない。
あれは、あれだけは純電気式。そう、Dr.ウェストの技術系等に並ぶ代物なのだ。

確かにデモンベインは人が携わらなくても動くオートメーション化が進められていた。
然しそれはあくまでデモンベイン本体の稼動に関すること。
トイ・リアニメーターに関しては周囲の技術レベルを明らかに数段ぶっ飛ばしている。
というか、魔導機械を整備できるロボットと言う時点で、もう覇道ではありえないのはお分かりだろう。

まぁ、実際博士がトイ・リアニメーター作る所にも何度か立ち会ってるし。

性能はどうなっているかと言うと、凄まじい。
流石に重量物質を持ち上げたりと言う出力に限界はあるが、それでも人の手の届き辛い高所での活動や、人を圧倒的に上回る作業効率。
何より少人数で秘密裏に作業を進めたいとき、こいつほど頼りになるマシンは存在しない。

と言うわけで、とりあえず一機トイ・リアニメーターを手で製作。
そしたら次はトイ・リアニメーターにプログラミングし、トイ・リアニメーターがトイ・リアニメーターを作り出す。完成したヤツには次のトイ・リアニメーター製造作業に入らせて――とやっているうちに、鼠算式にトイ・リアニメーターが増えた。

と言うわけで、コイツラを使って商売をすることにした。
但し、俺の名前で商売をするわけにはいかないので、母さんに色々権利を肩代わりしてもらうことに。

先ず最初に製造したのが、超軽量自転車。
俺の錬金術で生み出した特殊素材と、トイ・リアニメーターのとんでも加工技術が合わさり生み出されたこの自転車は、なんと8キログラムという超軽量を実現させた。

コレが主婦に馬鹿受けした。軽くて丈夫な自転車だ。主婦の味方として大活躍した。
当然他企業がコレの製造法を探ろうとした。いや、連中はちゃんとたどり着いたのだろう。
しかし此処で企業は唖然とした筈だ。何せ、パイプ構造の一体形成。素材は外見的には普通のアルミの類と変わらない。然し魔術的な反応が出るかといわれれば否と答える。

アレは錬金術の産物。いわばアルミの皮を被った何かなのだ。

そういうわけでうちの自転車は馬鹿受けした。




と言うわけで次に移る。
次は母さんの依頼で車を作ろうという事に成った。

母さんが希望するのは、可愛らしいミニ。近所へのお買い物に使えるようなミニだ。

此処で俺は相当悩んだ。
何せ俺のデザインは、基本的に無骨なものを好む。
機能的な丸み、角ばってゴツゴツした無骨なデザイン。そういうのが好みなのだ。

いままでの自転車なんて、素材レベルでごり押し下だけの代物だ。デザインなんていうのはそのあたりにある十把一絡げと大差ない。

しかし車。デザインに自由度がありすぎて困る。

と言うわけで、今回会社を少し大きくしてみた。
今までは有限会社の類で、株とか発行していなかったのだが、今回はデザイン系の人間と、事務系の人員を何人か雇うことにした。
因みにデザイン系の人の中には、大手メーカーからの転職者もいた。なんでも向うでは中々自由なデザインをさせてもらえなかったのだとか。

まぁ、自由にデザインしてくれればいいさね。


と言うわけで生み出された諏訪社初の軽自動車、タンポポ。
軽くて硬くて頑丈でよく走る。まさに最強の車となった。
車の機能にしても、エコだとか電気だとか余計なシステムは搭載せず、純然たる普通燃料車とした。
その代わり燃費効率は普通の車の数倍はある。

そしてこれまた他企業に内容を調べられた。
が、結局連中は真似することもできないだろう。何せこれまた一体形成だ。
エンジンの一体形成。真に意味不明な製造法である。



で、これもある程度売れたので、田舎にでかい土地を買って、其処に大きな工場を建てた。
周辺に住人の居ないこの田舎だ。何を作ろうが誰にも咎められない。いや、やりすぎた場合国に文句を言われるかもだが。

と言うわけで、地下にでかく、地上にこじんまりと工場を建てた。
この秘密基地の建設過程で、更なるトイ・リアニメーターが増産されたのは言うまでも無い。




さて、そんな感じに会社を作っていく最中、俺は俺として別口で、戦いの準備を始めなければいけない。
本編に介入するにせよしないにしろ、俺は既に原作ブレイクを目的としている。
そのための種も既に各国にばら撒いた。
後は実行する為の手段を用意する必要があるのだが。

「カリン、欠落した記述は無いんだな?」
《肯定。状況は前世から完全な引継ぎを確認》

という事らしい。つまり、魔術の行使に関しては、少なくとも魔導書に関しては完全だ。
後は俺が身体を鍛えて、実際に魔術を運用し、その反動に耐えられるようになればいい。

然し、ソレとは別に、矢張り魔術を補助するための術式兵装は新たに編みたい。
前回――というかループ時、俺は大抵ネクロノミコンに記載されていた対霊狙撃砲を使用していたのだが、どうにもアレは取り回しが悪かった。

対霊狙撃砲は如何考えても中距離~遠距離の、名前の通り狙撃を目的とした代物だろう。
大して俺の特異戦闘範囲は近距離~遠距離の万能型。確かに遠距離戦では使えるが、近距離~中距離では取り回し辛い。

嘗ての無限螺旋では、魔導師としての錬度も足りず、魔導師として一定以上の階位に達したときには既に武器の性能に左右されるような無様を晒すレベルは卒業していて、結局最後まで対霊狙撃砲で戦い続けたのだ。
が、現状は違う。身体は幼く、術の反動を全開で受け続けると、幾ら俺とは言えど戦闘継続時間はどうしても短くなってしまうだろう。
と言うわけで、反動を抑えるため、新しく術式兵装を用意することになった。
決して、格好いい武器を使いたいからとか、それだけの理由ではない。うん。


「モデルになる銃ですか?」
「そう。ハンドガンで、格好イイのがいい」

デザインを担当している社員の青年一人に尋ねてみた。
何せこの拳銃のデザインと言うのが途轍もない数存在している。
俺が見ただけでも、ソーコムピストルだとかいろんな種類が存在した。

因みに、スプリングフィールドって銃があったのは驚いたしワロタ。

「それじゃ、オート9とか如何ですか?」
「えっと……ロボ|警官《コップ》が装備してたアレ?」
「自分で言っててなんなんですが、良くわかりますね……」

まぁ、10歳未満のガキがオート9で即座に反応すればそりゃ違和感か。

「でも、アレって架空銃っしょ?」
「あれはベレッタですよ。設定上はM92なんですけど、実際の設計にはM93Rを使用されてるとかで。俺の友人にプロップガンで作ってみたって自慢してきたやつが居たんですけど、そいつもM93Rを下敷きにやってましたし」
「ふーん」

なるほど。ロボ警察の銃ねぇ。
でもベレッタってことはつまり9パラ。イブン=ガズィの霊薬の封入量が減る気がするのは俺だけだろうか。
だってほら、大十字とか50AE弾とか普通にぶっぱなしてたじゃん。
でかい魔物相手にするなら、段数が――いや、相手は人間の魔法使いの可能性もあるのか。

とりあえずオート9は候補の一つにストック。

「他には何か候補ない?」
「小型でスタイリッシュならワルサー、無骨な兵器ならばH&Kですかね」

多分社長ならH&KのUSPマッチとか絶対好きですよ~とか言われて、実際にネットで見て惚れた。
然しコイツを下敷きにするには、限定生産と言う壁が存在する。手に入れるのは難しいだろう。
――いや、いっそトイ・リアニメーターに削りださせるか?

案の一つだな。


「威力でいくなら、S&WのM500とかですかね。俺はあんまり好きじゃないんですけど」
「なんで?」
「だってほら、弾丸を矢鱈とでかくしすぎです。でかけりゃいいって物じゃないと思うんですけどね」

うん、大十字に是非その言葉を言ってやりたい。
シモも弾丸もでかけりゃいいってモンじゃネーんだぞ!!
ニトロ砲の大十字。侮り難し。

「M1911も良いんですけど、流石に古過ぎるし……」
「流石に100年前の銃はねぇ」

で、結局如何したかと言うと、とりあえず色々と手に入れて、実際に弄ってみることにした。
因みに密輸である。





「ふーむ。Mark23が予想以上に手に馴染む」

H&K社のMark23.つまりはソーコムピストルだ。
もっと簡単に言うと、ダンボール好きな蛇の愛銃だ。

「まぁ、格好いい銃ですね。ちょっと食傷気味な気もしますが、それだけ名銃ってことですし」

連射性能とかはベレッタに劣るが、45口径で耐久性も高く、汎用性も高い。
凄く……俺好みです。

と言うわけで、早速術式兵装化を開始する。

一応だが、大十字九郎の持っていたあの二丁の「暴君の魔銃」のデータは記録させてもらっている。
共に優れた魔術理論で余れた武装で、アレがあれば素人でもある程度戦えてしまうというような、とんでもない一品だ。

聊か便利すぎるアイテムではあるが、こちらは幼少の身体。あまり拘っていられるような状況でもない。
と言うわけで、Mk.23をガリガリ改造していくことにした。

基本的なところは同じままで、要するに魔導師の杖としての性能を上書きし、ソレを更に術式として再構成しなおすわけだ。
要するに俺が必要とするのはこのMk.23の影。実体の影を取り込み、それに術式を描き完成した一つの術とする。

「と、言うわけで俺は暫く作業に篭ります。素材は用意したし、リアニメーターにも指示は入れといたから、後頼むね」
「ちょ、社長!」

悲鳴を上げる新人さんを尻目に、地下の魔導実験室へと足を運ぶ。
何よりも、新しい玩具にわくわくしていた。
スポンサーサイト




トラックバックURL
http://amane0130.blog.fc2.com/tb.php/7-fc485b59
トラックバック
コメント
管理者にだけ表示を許可する
 
back-to-top