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02 金色じゃないけど闇だそうです。

2012.07.07 (Sat)
リインフォース(?)を運んで、自室のベッドに寝かせたと思ったら何か黒いのがあふれ出して飲み込まれた。
で、目覚めたらリインフォースに土下座されていた。
「真に申し訳ない!!」

あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!
「俺はリインフォースを拾って運んだと思ったら寝ていて土下座されていた」
な……何を言っているのかわからねーと思うが、俺も如何成ってるのかわからなかった……
頭がどうにかなりそうだった……催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねえ
もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……

以上テンプレ。
半泣きで土下座してくるリインフォースに、とりあえず落ち着くように声を掛け、改めて自己紹介に移る。
リインフォースは矢張りあのリインフォースらしく、自らをベルカの騎士、夜天の魔導書の管理人格と称した。
とりあえずリインフォースって呼ぶのが面倒だから、許可を得てリインと呼ぶことに。
「で、何で土下座?」
「――話せば長くなるのですが」
其処からリインが語ったのは、夜天の魔導書の由来、そして闇の書への変遷という、リリカルA’sの流れだ。
「我が主と守護騎士達は、二人の少女達の助力により救われました」
ふむ。何か原作に無い登場人物の存在が仄めかされたような気がするが。まぁそこらへんは此処に居る俺達には関係ないだろう。
「でも、その話だとリインは死んでるんじゃないの?」
「ええ、そのはずでした。此処で出てくるのが、夜天の書の無限転生機構です」
「え?」
思わず声が出た。だって、転生機構は闇の書の闇と一緒に――あれ? あれは防衛機構だっけ?
「滅びた闇の書の闇は、消え逝く私を回収。その後システムにより強制転移を実行しましたが、結果として防衛機構の影響で発生した時限断層から虚数空間に飲み込まれました。結果、気付けば――」
「此処に居た、と。虚数空間で平行世界って、また難儀な」
何処の二次創作だよ、と内心で小さく突っ込みを入れつつ、肝心の其処から先の話を聞くことに。
「一度完全に破壊された闇の書の闇は、内部に記されたデバックにより自己復元を実行。その結果、闇の書の闇は正常な形で復元されました」
「正常な形?」
「暴走する事の無い、安定した闇の書、と言う形でしょうか。ですが、その所為で一つ問題が発生しました」
本来夜天の書と闇の書は同一の物だ。闇の書は夜天の書を改変した結果に出来た改悪書のようなものだ。
しかし、此処で一度夜天の書と闇の書が完全に分離してしまった、という経緯が表になる。
分かれ再生した夜天の書と、切り離されて再生したことで「一つ」として安定した闇の書。
今や完全な別物となったこれらが、今さっきまで、一人の『リインフォース』として固まっていたのだ。
「安定したとはいえ、闇の書は最早器の無いプログラムです。器を求めて、私の中から飛び出して――」
「で、俺に混ざった、と」
言われて成程と納得する。道理で目覚めてから身体の感覚に妙なところがあるのか。
感じた事も無いほどの身の軽さ、感じる世界の魔力。ぐるぐる廻る並列施行(マルチタスク)。
――あれぇ? 残念魔力がチート化してないか?
「――今の俺って、人間?」
「……申し訳ありません」
純然たる人間と言うよりは、半人半プログラムの人外のような状態らしい。いやまぁ別にその辺りはいいさ。どうせ二度目の人生。人を止めるなんてレアな経験はそれはそれで面白い。
問題は、ちゃんと成長できるのか、と言う点か。
「それは――多分問題ないかと。ただ、肉体の最盛期を越えた時点で成長は停止するかと思われますが」
「なんだ良いじゃん。今のところ変な感じは特に無いし、リインも気にしなくていいよ」
単純に考えれば、身体がいきなり強くなっただけだ。慣れる必要はあるだろうが、デメリットは小さく感じる。
寧ろ問題は俺の方に在る。現在俺は『闇』を取り込んだ影響で、リインフォースとの間にパスが形成されている。つまり、俺がリインフォースの主に相当する状態と言うことだ。
俺に魔力があることは予め分っている。俺の魔力を供給する事は全く問題ないのだが、然し俺の魔力は精霊に好かれない変り種だ。リインに変な影響が出なければいいのだが、と思って聞いてみたところ。
「――ソーマ、自らの魔力光は確認しましたか?」
「え、そういや見てないけど……」
というかネギま世界で魔力光って確認できたっけ? と首を傾げつつ、リインに促されて魔力を放つ。
やっぱり寝る前までと違って、異常に魔力の通りが良い。
すっと身体から溢れる魔力。少し勿体無いと思ったので、それを身体に貼り付けるように維持して。
「ソーマ、それが何色かわかりますか?」
「何色って……虹色?」
呟いた瞬間、思わず絶句する。いやいや、何でさ。
「闇がアナタに魅かれた理由が分ります。虹色の魔力は、古来ベルカの王の証。――夜天の書が管制人格リインフォース、恩義もあるアナタにこの身を捧げましょう」
え、えええ、いやいやちょっとちょっと。
何かいきなりチートが化けた。

――ソーマは闇の書の闇を取り込んだ。
――リインフォースⅠが仲間に加わった。








とりあえず此方からリインフォースに伝えるのは、自分が今の人生の前、前世に関する知識を持っているという事。
前世は此処とは違い、魔法やそれに類する技術が一切存在しなかった事。
娯楽文化が発達しており、その中でこの世界や、リインフォースの出自する世界に類似した物語が存在していた事などを話した。
「……それは、私達が物語の登場人物だという事ですか?」
「あー、いや、そうじゃなくて」
とりあえず、観測論と言うのを語ってみることにする。
世の中は、主観となる自分、その自分が観測している相手、そして自分と相手の対話を観測する第三者であり、これら最小規模が拡大したものから成るという考え方。
この考え方を世界規模で適用すると、自らの暮らすこの世界は、必ずどこかの世界に観測されたものである、と言う考え方だ。
「つまり、自分の世界は何処かでは物語であり、物語を観測する神でもあると」
「――まぁ、言いたい事は何となく理解できました」
本当かよ。自分で言ってて大分混乱してるんだけど。
「然し、なら主ソーマはこの世界の未来に関して、何等かの知識を有しているという事ですか?」
「無いとは言わないがな」
「……なら、其処に悲劇は存在しますか?」
言われて考える。まぁ、彼女――リインフォースにしてみれば、止められる悲劇は回避したいのだろう。それが例え自分に関係ないものであるのだとしても。
「――なら、動くかい?」
と、気付いたらそんな言葉が口から零れだしていた。見れば、リインフォースも目を見開いてキョトンとした表情をしている。
内心でやってしまったと思わないでもないが、コレでも俺はリインフォースのファン、と言う言い方は変だが、――A’sの作中、俺が最も救済を望むのは、間違いなく彼女であったのだ。
転生して以来、過去の記憶は既に記録となったと思っていた。過去の考えは、あくまで記録、感情とは既に乖離したモノと成ったと思っていたのだが。
――どうやら、俺は何処まで行っても俺らしい。
「――いいのですか? 主ソーマ」
「まぁ、どうせなら悲劇を喜劇に変えて、全員が笑える明日を目指す、なんて青臭いのをやってみるのもいいかもしれないしな。あと主は要らないよ」
とりあえず、やるなら死なないように、確り身体を鍛える必要があるわけだが。
「その辺り、任せてもいいかな?」
「お任せください、ある――ソーマ。必ずやあなたを最高の騎士へと育てましょう」
言って、少しだけ表情をほころばせるリイン。
……面倒は面倒だが、まぁ、美少女の笑顔を見られたのは儲け物かな?







■遠藤 相馬 (Sohma Endoh)
転生者な主人公。割とバッサリした性格。但し身内にはとことん甘い。裏切りには容赦しない。
其々ネギまでは神楽坂明日菜、リリカルなのはではリインフォースの救済を願っていた。
魔力の性質が『聖王』の物であったため精霊魔法との相性が悪く、完全不干渉を決め込もうかと考えていたところにリインフォースと接触。闇の書の闇を取り込み、半人半霊のような状態となり、リインフォースの願いもあり原作に干渉することを決定する。
特質
1.聖王の魔力――虹色に輝く魔力。遮断の概念を持ち、内側と外側を完全に遮断する。本人の魔力出力・容量を考えると、魔力を使用した技術による打破は先ず不可能。
2.吸収――本来人間が闇の書の闇を取り込むことは不可能。この特質により闇の吸収に成功したと思われる。
3.???――Unknown
■リインフォース
リリなの世界から何故かネギま世界に登場した流入者。
『夜天』『闇』ともに完全消滅し、その後転生機構により強制転移したものの、自らの生み出した次元断層から虚数空間に転落。そのままネギま世界へたどり着いた。
一度完全に消滅したため、『夜天』『闇』其々デバックから完全に安定した状態として再生。
然しそのため、『闇』と『夜天』が同じものとしてあることにズレが発生。そこで転生機構によりめぐり合ったソーマに『闇』が取り付くことで『闇』自身が存続を図るも、ソーマにより吸収されてしまう。
逆にリインフォースは内側から『闇』を排出した為、完全な『夜天の書』として安定。更に再生機構により過去蒐集し、転生によりリセットされてしまっていた過去のデータが復旧している。
『闇』との縁により、主となったソーマとの融合適合値は完璧。
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コメント
誤字報告
A’ce → A’s
滅びた闇の所の闇は → 闇の書
時限断層――虚数空間 → 次元
事故復元を実行 → 自己
通りすがり | 2012.07.08 22:01 | 編集
誤字報告
ぐ るぐる廻る並列施行
並列思考
真黒 | 2012.07.29 22:29 | 編集
管理者にだけ表示を許可する
 
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