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04 行動開始

2012.07.08 (Sun)
と言うわけで、先ず最初に俺達が行ったのは、自分達の属する組織作りからだった。
ネギま板の4人は当然としても、表社会で活動する以上はなんらかの代理人を用いて、法的根拠の元に起業する必要があるのだ。
で、起業に辺り「ネギま板」の名前のままの活動は拙いという事で、先ず名前を決めることに。
「全員の名前の頭文字とか」
「どんなグリードアイランドだ」
第一俺達の名前ってそんな都合良くないし。
「公国強攻機構」
「CMネタ乙」
「他の転生者に容易に見つかるのも避けたいね。麻帆良の曰く、愉快犯も多いんだろう?」
「ソコソコには」
喧々諤々、と言うには和やかな雰囲気で進んだ論議だが、結果としてUHB(UnHappyBreaker)とし、とりあえず私生活で中々顔を合わせることの出来ない我々で出来る企業という事で、ネット上のソフトウェア会社をやってみる事に。
代表はとりあえず東にも西にも関わっていない神奈川のの姉に頼む事に。
とりあえず、ウチではファイアウォールの開発を行う事に。本当はハード系の開発もしたいのだが、実体の無い企業である現状ではソフトウェア開発が現界なのだ。

とりあえず、現状のソフトウェアをリインに見せたところ、彼女がPCに手を置いて数十秒ほどで何かソフトが出来上がっていた。
ちょっと呆然としつつも、早速それをインストール。問題が無い事を確認して、それを神鳴流に送り、問題が無いかをチェック。その結果をUHBから販売する事に成った。

この時代、20世紀末。PC関連の知識が未だ普及しきらず、ソフトウェア開発においても民生品はこれから台頭しだすという時期。そんな時期に、いきなり次世代的ファイアウォールが登場したのだ。
最初はそれほど表に出なかったのだが、クチコミから徐々に人気が沸騰。後にはその後次々と出たFWを押しのけ、UHBのFWはかなりのヒット商品となった。

で、FWを表に出しつつ、今度は其々が其々で出来ることをしよう、と言う方向に行く事に。

先ず神鳴流のには、二つほどコネを作ってもらうべく頑張ってもらう事に。
一つは西の重鎮が一柱、浦島家への繋ぎ。一つはモルモル王国のカオラ機関への技術協力要請。
浦島家へのつなぎは、関西呪術協会に気取られぬ程度の裏へのつながりとして。モルモル王国は、間違いなく世界有数の技術、それこそSF染みた超技術をもつかの国であれば、デバイスの再現も不可能ではないのではないか、という意見からの物だ。
何故これを神鳴流のが行うかと言うと、その両者に伝手を持つ人物が神鳴流に所属しているからなのだが――死ぬなよ、神鳴流の。

次、麻帆良のには、何時も通りにスネークって貰うのだが、それに付け加え一つ危険な賭けに出てもらうことに。
と言うのは、麻帆良に居るであろう怪物、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルへの接触である。
幾ら我々にデバイスの技術があるとはいえ、この世界の魔法体系もある程度は知っておく必要が在る。敵を知れば云々という諺もあるくらいだ。
それに、一度魔法の情報が得られれば、もしかすると俺がその情報を『蒐集』『編纂』することで、デバイスによる魔法としての運用が可能かもしれないのだ。
そこで、組織的なものとは縁遠く、それでいて大きな力を持っている存在――つまり、彼女くらいしか目に付く人物が存在しなかったのだ。
交渉の結果は、彼女の魔法を教わり、尚且つ此方の存在の秘匿、非敵対行動という三つの対価として、彼女に対する定期的な血液の提供、此方の開発した技術による利益の供与、ナギ・スプリングフィールドの情報収集の三つとなった。
――そっか、まだそんな時期なんだなぁ、と思わず揃ってほんわりした気持ちになってしまった。


で、神奈川のには、表社会で活動する為、姉の伝手を使って実態の在る『本社』の立ち上げに協力してもらうことに。
彼女の長女は既に働いている人間だったのだが、今回の事で実質的に社長の地位を手に入れた。それに加え、実働部隊の設立を急がれた現状、彼女は同時にスカウトの仕事までこなし始めたのだ。
どうやら彼女は人を見る目が肥えていたらしく、次々と良さそうな人材をスカウトし始めた。
因みに神奈川の本人はといえば、何故か彼を慕う喧嘩屋連中をまとめ、そういう連中のネットワーク(といってもつながり、と言う意味でインターネットではない)の整備を行っていたそうだ。
――案外、いきなり記憶が消えたりする連中というのは全国で多々確認されているのだとか。

で、俺はと言うと。








「ナハトバスター!!」
ゴオオオオオオオオオッ!!!!
轟音とともに、右手に携えた槍のような杖。その先端から撃ち出された、薄く虹色に輝く魔力が、目の前に陣取るサソリの怪物に直撃する。結晶のような甲殻に身を包んだサソリは、けれどもその高威力の魔力砲撃の直撃を受けてひっくり返ってしまった。
『バインド』
「闇に沈め、デアボリック・エミッション!!」
バインドから放たれる広域殲滅呪文の闇に、ひっくり返ったサソリはそのまま魔力ダメージによって昏倒した。
「――ふぅ」
『お疲れ様です、ソーマ』
「リインもお疲れ。然し、いや、結構慣れてきたかね?」
言いながらサソリのリンカーコアを死なない程度に蒐集する。――おぉ、物理防御系の術が手に入った。
『油断は禁物です――が、実際かなり腕を上げられたかと』
「ははは、嬉しいねぇ」
リインの賞賛に思わず口元が緩む。
何を隠そう、俺の仕事はリインとのコンビによるSF魔法――魔導師としての習熟なのだ。幾らデバイス技術が優れているとはいえ、それを扱う人間が居なければ話に成らない。
その点で、リインのマスターである俺は、一刻も早い魔導師としての成長が求められたのだ。
何せ現状で戦える人間といえば、表に立って戦えるのは神鳴流のくらいしかいないのだ。

と言うわけで、先ず最初にシールド、バリア、フィールドの防御系三系等を覚え、その後飛行魔法で魔法の細かい制御を覚え、その上で転移魔法を覚えた。
転移魔法を覚えればもう此方の物。無人世界に転移しては、延々自らの力を伸ばすべく戦闘訓練漬けの日々を送っています。
幸いな事に俺自身はマルチタスクの才能が在ったらしく、制御・分散思考の数は、歴代の主の中でも有数という評価を貰ってしまった。魔力のランク? 闇の書に選ばれる辺りで察してください。

さて、そうして訓練漬けの日々を送っていると、如何しても問題になるのが日常生活。
これでも小学三年生のガキですから、ちゃんと学校に通う必要もあるわけです。
最初の頃は俺も真面目に、魔力養成ギブスを装着の上マルチタスクの大半を仮想戦闘訓練につぎ込みながらも、日常生活をちゃんと送っていました。
しかし、それもある程度を超えると飽きてしまった。
何せ、徒でさえ前世の記憶で高校生くらいの学力は保持してたところを、『闇』と『夜天』というある意味データベースのようなものを得た上、多数のマルチタスクにより思考演算速度は嘗てを圧倒。最早日常生活面において俺の問題は、それこそ交友関係くらいだ。

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と言うわけで、日々の日常を可能な限り削れないかと悩んでいたところ、リインフォースが面白い術を教えてくれた。夜天の書の復旧に辺り発掘された、特殊な系等に属する魔法。
所謂、分身と言う奴だ。
なんでもこの分身は、嘗てベルカのとある一族が有していた秘術で、自らの分身を魔力により構築、それらと意識共有を行う事で、分身達を同時に一つの意識で制御し、尚且つそれら全ての経験を本体へフィードバックさせることが出来たのだとか。

――思わず「なんという影分身」と呟いた俺は間違ってない。
因みにリインも苦笑していた。此処は弾倉世界だが、リインは跳躍も読んでいるのだ。

で、この術式の問題点なのだが、先ず遠隔制御、次に魔力容量、最後に適性と、物凄く習得条件が厳しいのだ。
まぁ物は試しと実際に術を行使してみたところ、何か無茶苦茶相性が良かった。しかも、俺の場合分身と本体の入れ替えまで自由自在なのだ。

「……ホワイトゴ○イヌ」
「ぶっ!?」

ボソりと呟くリインの言葉に思わず失笑。
いやまぁ確かにそんな感じだけど。
で、習得したこれらを使い、徹底的に魔導師としての訓練を強化しだしたわけだ。

≪やぁ、聞こえてるかいソーマ≫
「――神鳴流のか? デバイスの試作機が出来たのか!?」

と、そんな最中聞こえてきたのは、念話によるささやき。その声は盟友たる神鳴流剣士の声だ。
神鳴流のは現在モルモル王国にて、試作デバイスの開発を行っていたはずだ。そしてその彼が、次元世界を隔てた俺に対して念話を送ってくるという事はつまり――。

≪ああ。漸く完成したよ。といっても、処理速度も遅いストレージだけどね。≫
「それは……一歩前進か!」
≪うん。理論実証機が成功したから、次はハイエンドパーツでの本格的なプロトタイプの製造だね。で、それに際してキミに一回此方へ来てもらいたいんだけど≫
「ん、了解した。どのルートで行けばいい?」
≪一応表で≫

デバイスの開発には、俺――というか、リインが深く携わっている。何せこの世界で唯一の純正品デバイスは彼女――というか、『夜天の魔導書』だけなのだ。開発にはどうしても彼女が直々に意見を出す必要がある。
因みに表だ裏だというのは、入国手段に関してである。
――転移魔法だと、入国が不正規になってしまうのだ。

「んじゃ、すぐにそっち行くよ」
≪交通費は振り込んどくよ≫
「あいよー」

とはいえ、修行時間を削る心算は無い。一人分身を出して、彼にモルモル王国まで正規手順で渡ってもらおう。

「んじゃ、修行の続きと行こうか」
『8時方向5キロ地点に大きな魔力反応あり。手頃な相手かと』
「よし、行くか」

とりあえずは、もう暫く訓練を続けるのであった。




■ユニゾンデバイス・夜天の書
転生機構・無限再生機構などを備えた、旅する魔導蒐集書。
旅の最中で様々な主に使われることで、多種多様な魔術式を集める事を目的として製造された。
改悪により闇の書となっていたが、今回色々あって本来あるべき姿に戻る。
因みにシュベルトクロイツ及び守護騎士四柱は、前の主に譲渡した為失われている。
※守護騎士プログラム自体は現存。


■簡易アームドデバイス『ガンチャリオット』
シュベルトクロイツの代替装備としてリインフォースにより作り出された簡易デバイス。
デバイスとしてのストレージ機能は一切有さず、単純に魔法の発動媒体として用いられる。
相馬がリインに勧めた某モンスターをハントするゲームから。リインは既にソーマより上のプロハン。
但し盾は無いうえスケールダウン品。
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コメント
更新お疲れ様です。

チート転生者意外に多いんですね。
愉快犯連中の行動も気になるところです。

>試作品が成功したから、次はハイエンドパーツでのプロトタイプの製造だね
試作品=プロトタイプだよ!
あと、試作品→量産品の順で作るから試作品の方が必然的に性能が高くなる。
あ、でも単純に、普通の性能で作ったから次はハイエンド、と言ってるようにも取れますね。
ヨシユキ | 2012.07.08 17:50 | 編集
試作品で成功した次はテストタイプじゃないでしょうか?
いろいろ無駄に高性能な部品を使って無用な部分を削って行ったりとか?
ぼるてっかー | 2012.07.08 23:02 | 編集
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