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06 魔法世界に潜入してみよう。

2012.07.10 (Tue)

というわけで、早速魔法世界に侵入してみる事にした。

朝、一杯のコーヒー……牛乳を飲み干し、身だしなみを整えてからリインとユニゾン。
一体分身を出し、そいつを学校に向かわせつつ、此方は庭の真ん中に移動する。
因みにバリアジャケット――もとい騎士甲冑のデザインは、俺の『騎士』のイメージに影響を受けてか、何故か黒セイバーっぽくなってしまった。最低限ズボンにしたりと手直しは入れたが、フェイスガードをバイザーにすれば顔も隠せて意外と便利なのだ。

「んじゃ、いってきまーす」
「あんまり危ない事しちゃ駄目よ? リインさんも相馬の事ヨロシクね?」
『はい、主の守りには全力を尽くします』

因みにウチの母には、俺が魔導師をやっている事を打ち明けてある。後々こじれるのも嫌だったので、UHBに所属している事も打ち明けた。
のだが、あの母は何故か「あらあらうふふ」で全部を済ませてしまうのだ。何処の水の妖精だ。
で、リインをつれて転移。
座標に関しては、ネットでハッキングした某天体観測所のデータを参考に、火星の座標を指定。其処から更に次元座標をずらして、近い位置にある次元を探査。その結果生命活動の反応があった時限に跳躍した。





Side Mahora

[Master...]
「分ってる、分ってるよブラック。でもなぁ」
右手首。待機状態になっているブラックロッドが、そんな声を漏らした。
右手には待機状態のブラックロッド、左手には「斉藤和弘」という、自分の名前の書かれたネームタグ付きの鞄。
UHB麻帆良担当の俺は、現在俺に与えられた任務を遂行すべく、最低限の装備を持って麻帆良の地下へと潜入を開始していた。
「これは、うおっ!?」
[Master,Plese be careful]
ガション! という音とともに飛び出すトリモチ。咄嗟に障壁を展開することでそれらを防御するが、ブラックロッドに叱られてしまう。
「うぅ、面目ない」
[all right master.let's go!]
「うぅ」
何で俺デバイスに怒られて、その上慰められてるんだろうか。
なんて事を考えつつ、麻帆良は地下へと脚を進めていく。



事の起こりは、先日の晩のこと。UHBの本社にいる神奈川のからの念話が、今回の事の始まりだ。
「――サーバーが攻撃を受けてる?」
≪ああ。どうも、ウチのファイアウォールの出来に関心をひかれたらしいな≫
攻撃場所は2箇所。一つは海外からで、どちらかと言うと無作為の攻撃にたまたま引っかかったという様子。
で、もう一つ。
「……まぁ、俺に連絡してきたって事は……」
≪そう、麻帆良だ≫
思わず眉間をつまんで揉み解す。まさか、こんな時季に麻帆良に目を付けられるとは。
原作5年前に尻尾を捕まれるなんて洒落にならないぞ?
≪無論、それは俺達も分ってる。そこで、一つ手を打たないと拙い≫
そう言う神奈川のが示した策は、簡単に言うと麻帆良の中枢サーバーにハッキングし、ウィルスを流し込む事で「UHBのサーバー侵入に成功した」という誤情報を与える、と言うものだった。
≪ただコレをやるには、麻帆良のサーバーに直接アクセスしなきゃならないわけで≫
「……」
≪データはデバイスに送る。頑張れ≫
「ちょ、おま」
ブツッ、と鳴る筈の無いそんな音がわざとらしく聞こえ、それと同時に念話が途切れる。
思わず頭を抱えてどうしたものかと唸っていたのだが、そしたらデバイスに思い切り叱責されてしまった。
[Master! Let'S GO!!]
と、妙にやる気に満ち溢れた我がブラックロッド。結局、ブラックロッドに促されるまま、俺達は麻帆良は某所にある地下へと脚を進めたのだった。


麻帆良の地下、といっても一概に一まとめには出来ない。
何せ麻帆良の地下といえば、図書館島の地底迷宮、世界樹の地下迷宮、麻帆良の地下に存在する魔力溜り、魔力溜りを利用した麻帆良大結界のシステム部、そのシステム部の機関部と、そのほかにも部活で利用されているものや、地下上下水道なんてのも存在する。当に混沌とした有様。ある意味では麻帆良らしいのだけど。
今回侵入するのは、そのシステムの機関部――の、一角。麻帆良学園の中央サーバーの所在地だ。
とはいえ此処の警備は中々厳重らしく、本来此処に潜る心算なら、予め滋賀のとリインフォースさんのバックアップを受けた状態で、物理電源・ネットワークに妨害を与えつつ侵入する、と言うのが真っ当なやり方だ。
が、今回は俺一人[Master]……俺とブラックロッドの二人での潜入となった。

先ず最初にブラックロッドで麻帆良のシステムの表側に欺瞞情報を流し、地下のセキュリティーをマヒさせる。
麻帆良の世界樹前の広場、その脇にある地下通路にこっそりと足を運ぶ。
因みに現在は昼間。夜間だと魔法先生やら警備が一気に増えるので、潜入するなら昼のほうがいいのだ。

通用口から入った地下通路は、表の麻帆良とは一線を隔した雰囲気に包まれている。
地価の麻帆良は――例えるならば洋館の地下に建設された秘密研究所。
図書館島の地下とおなじファンタジーな雰囲気を期待していた此方としては、正直このホラーっぽい雰囲気は勘弁して欲しいのだけれども。
コツコツと鳴る自分の足音にびびりつつ、出現する防衛機構――よりにもよってゾンビ風泥ゴーレムを魔法の射手で打倒して行く。
『ウボオオオオオオオオォォォォォォォ』
「ひぃぃぃぃぃぃぃ!!!」
[Sagita Magica serie ignithe]
泥人形の上げる呻き声。思わずドン引きで腰の引ける俺の手の中で、主の代わりに魔法の射手を花ってくれるブラックロッド。
なんかこの子、余りにも俺が情け無いとかで、勝手に魔法の射手・炎の三矢を編纂して、自分で詠唱できるように改良してしまったのだ。
とはいえさすがにリインフォースさんほどの演算能力は持っていない為、三矢までの編纂が限界だったらしいけど、その代わり速度特化・誘導性犠牲にして、弱誘導の3点バースト魔法にしてしまったのだ。
ブラックロッドの廃スペックには笑ったものだ。
おかげで俺は魔力を供給していれば、後はブラックロッドが適当にやってくれるという楽な状態に。
――え? 駄目なインテリデバイスの使い方の代表例? 馬鹿言っちゃいけない、コレも一つの有り方だよ。
[Master, All enemyes Clear]
「あ、終わった? お疲れ様です」
[all right]
聞いた話によると、コイツ勝手にリインさんに連絡とって、カートリッジシステムの搭載を希望しているらしい。それも原作の様なカートリッジを起爆剤とするものではなく、カートリッジをキャパシタとして、魔力供給の補助を行うタイプのシステムを開発しているのだとか。
きっとコイツ、そのうち擬身とか要求して、自立稼動を始めると思う。
[Master?]
「あー、んにゃ、なんでもないよ」

そんなこんなで、麻帆良の地下をゆっくり進む。欺瞞情報が上手く作用しているおかげか、防衛機構は通常のゾン……もとい、泥ゴーレムのみ。
気分としては、本気でバイオ……それもハンドガン縛りでもしている気分で。
暗闇にびびりつつ、漸くたどり着いたサーバールーム。むやみに真っ白で清潔をアピールしすぎていて、何か逆に恐怖心をあおられる。
それをなんとか押し殺しつつ、たどり着いたサーバーにブラックロッドを向けた。
「如何だ? ちゃんとアクセスできる?」
[Offcourse!!]
ブラックロッドがチカチカ光ったかと思うと、続いて黒い巨大な匣――サーバーの駆動音が、一瞬甲高いものへと変わった。
コレで件のウィルスが麻帆良のサーバーに仕込まれたのだろう。
[ok, let's go back home!!]
「あいあい。んじゃ、とっとと転移で帰りますか」
[Yes. and go send deta at magick]
「あー、そだね。でも、滋賀のとリインフォースさんは今魔法世界だろ?」
[go hack to MAHO-Net!]
「お前過激だよなぁ」
何で俺の相棒はこう過激なんだろうか、なんて思いながら、さっさと帰るべく、とっとと家路へと付くのだった。



このとき、俺は知らなかったのだ。
ブラックロッドが、目的のウィルス以外に、ちょっとした仕掛けをサーバーに施していた事に。
まさかブラックロッドのちょっとしたお茶目が、後々あれほど役に立つなんて。



side MAHORA end


というわけで、適当な賞金首を捕獲して蒐集。転移や中級以上の攻撃魔法は中々手に入らないが、途中で麻帆良のから自分達で組み上げたという精霊魔法の簡単なプログラムが届いた。意外と便利なその呪文を早速使いつつ、拳闘大会にも参加。賞金首から得た資金を自分にフルベットして、一気に資金を稼ぎまくった。
何せ普通ツーマンセルで出る大会に、俺一人で(実質はリインとユニゾンしているので2人なのだが)参加しているのだ。
俺はエリクシルという名前で拳闘大会に参加しているのだが、その倍率の酷い事。
最初俺が初参戦の素人と言うこともあり、倍率が10倍以上。もう即座に全資金ベットした俺は間違ってない。
相手はなんだか知らない中堅所だったらしいのだが、俺のマルチタスクとリインの演算能力を最大に発揮して、魔法の射手×1001×7のジェノサイドシフトをお見舞いしてやったところ、何か一気に人気が出たらしい。
俺も10万ドラクマが一気に100万ドラクマに膨れ上がって満足です。
でも思うに、千の雷とかジェノサイドシフトでやったらどうなるんだろうか……。

とはいえ、さすがに序盤でいきなり力を見せたため、倍率は一気に2~3倍にまで落ちてしまった。それも未だ未だ存在する中堅所のおかげなのだが、勝ちすぎれば倍率も下がって色々駄目だろう。
戦闘訓練というお題目もあるのだが、リインフォースからそんな忠告を受けて、なるほど定期的に負ける必要もあるのだと考え直した。
そこで勝つ日には自分にフルベット、負ける日には相手にベットし、更に勝つ日にはある程度本気で、負ける日にはわざと戦い方を遠距離戦に限定する事で隙をつくり、苦境の条件下で戦ってみたりと、色々と試してみた。

何せほら、リイン相手に訓練しているときに比べて、相手の温い事温い事。
リインは普段はシッカリ風ポワポワ天然ドジッ子&弱腹ペコキャラの癒し系キャラなのだが、事戦闘に入ると物凄く厳しくなる。
本人曰く、「自分は烈火の将と違い、戦闘を好みはしません。やるときは徹底的にやるものです」との事。
多分意識をスイッチさせてるんだなぁ、とか考えつつ、リインのデアボリック・エミッションの雨霰を潜り抜けた日々を思い返して涙する。
ベルカ式の空間隔離ってなんであんなに頑丈なんだろうね。逃げらんなかったよ……。

とりあえず、ボチボチ手を抜きつつ、ガンガン資金を稼いでいく。
稼いだ資金は即座に試合にフルベットするのだが、残念ながら掛け金もある程度以上の金額はかけられなくなってくる。まぁ、無限に掛け金を掛けられるなら、その元となる資本は一体どれ程の規模の金額となるのか。
俺の場合、戦う相手にもよるが、大抵の場合で勝敗はコントロールできる。
そのため、2~3戦分の掛け金最高金額を溜めておいて、それ以上として発生した余剰金はその全てを物資へと変更する。
とりあえずグラニクス近郊だけだと色々問題になるので、とりあえずグラニクスで買える高速輸送艇を一つ購入する。コレだけでも結構な額だったが、まぁ稼いだ資金の全体額から見れば未だ未だ。
で、その購入した艦を秘密裏に次元転移。建設中の次元基地へと運び込む。
其処に待機したるは大量のガジェット・ドローンとトイ・リアニメーター。コイツラに艦を魔改造させ、主動力を精霊機関から魔導機関へ換装し、フーン機関を搭載、更に装甲全体を強化することで、簡易式の次元航行艦へと魔改造を果たした。
これを以って何をするかと言うと、この魔改造艦――白いカブトガニ型の登録船籍『ホワイトルーク(以下WR)』を、主に建設中の次元基地への運送手段とするのだ。
現在拠点としているグラニクス。此処から物資を送るだけなら、なるほど船など不用かもしれない。
しかし、一箇所から資材を延々と送り続けていれば、いずれは誰かがその事に勘付く。何せ我々は、ある意味不正に資源を国外へと運び出しているわけなのだし。
そこで、この船を使い、世界各国から資源を買い集める。この船で資源を買っては、内部に用意した転移門を使い時限基地へ。船自身はそのまま世界中を飛び続け、気取られぬ程度に世界中から物資を買い集める。
中々にいい感じのシステムが出来てきたように感じる。
「ただ、このままでは些か人員不足ですね」
「開発に関してはデータを再現するだけだと思うんだけど、駄目か?」
「事私達のみに関すれば、私と主ソーマという規格外を用いれば何とかなります。然し、それでもこのまま続けるには無理が有りすぎます」
今現在、主ソーマがどれ程働いているか、少し考えてみてくださいと、何故か怒り気味のリイン。
いわれて考えてみる。
先ず一人。学校へ行ってるが、ぶっちゃけあれはモラトリアムだ。
次、魔法世界でWRの運転手。資材搬入担当だな。地味に揉め事も多いので、割と実戦経験を得られる。
もう一つ魔法世界はグラニクス。拳闘大会で稼いでいる。現在本体は大体此処。戦闘訓練にいいのだ。
あとは次元基地。指令クラスタとして常駐しているが、存在密度を下げた分身なので負荷は殆ど無い。
ああ、もう一つ。魔法世界で賞金稼ぎをしているのが居たか。
「まぁ、確かになんでこんなに頑張ってるんだろう、って程度には頑張ってるような」
「無理しすぎです!」
それは今自覚した。俺って寧ろ、物事を凄く面倒くさがる性質の人間だった筈なんだけど。何でこんなに頑張ってるんだか。あれか? リインにおだてられて調子乗ってるのか?
――ガキか俺は。
うん、そんな恥ずかしい理由ではなく、憧れの宇宙(次元)戦艦に興奮していた、という事にしておこう。うん。
「――はぁ。うん、んじゃ、次の会議では魔導師の人員増加を提案しなきゃな」
「それもですが、現時点でマスターは少し休むべきです!」
言うリイン。とはいえ、今は中々大切な時期。分身なんて超絶便利スキルを持っている俺は、物語が始まる前、嵐の前の静けさである今こそ頑張らねば為らないのだ。
――という理屈が、目の前で涙目で睨みつけてくる少女に使えるはずも無く。
仕方無しに、最低限WRの運転手以外の分身を消されてしまった。
「頑張るのもいいですが、加減も重要です!」
「はーい」
で、何故か翌日リインと買い食いに行く事になった。
ケバブっぽいのが美味しかったです。



■ホワイト・ルーク(WR)
白いカブトガニ型の輸送艦。でかくて硬くて早い、三拍子揃った精霊機関搭載艦。
本来は軍部の補給艦として設計されたが、前大戦後軍備の需要が減少傾向に。その結果当機は装甲の排除、精霊機関の出力を落すなどして、民間向けに再設計・販売の運びとなった。
元は軍用品だけあって、フレームは頑強。コアな運ちゃんに好まれる機体。
――なんて妄想履歴を作ってみたり。

現在は主機を精霊機関から魔力炉に置き換え出力増加、制御系等を簡易AI及び科学系制御に変更。次元航行能力の付加、メインスラスタにフーン機関、装甲の強化(反魔力装甲化)、転移用ゲートの設置、自己防衛用の軽い戦装などを施し、単騎で魔法世界の戦艦と戦える程度の強化を施された。
とはいえ元が魔法世界の製品、それも輸送艦である為、戦闘能力はさほど期待できない。
が、装甲は分厚く機動力もあり、物資の運搬能力も高い為居住空間としてはそれなりに快適。地味に航宇宙能力も有する為、後に艦載機としての運用も考えられている。


■何故カブトガニ型だったのか。
マンボウ型……形がダサい。
エイ型……悪くは無いが小さい。
カメ型……いいけど他とネタが被る。
・発想の転換→ゼロ魔で気分転換→……ハルキゲニア?
┗ハルケギニア型……ねーわ。
┗ならアノマロカリス型……原作にもあった気がするし、ありといえばアリなんだけど、今一趣味じゃない。
・ティンときた。
カブトガニ型……(wiki見つつ)カブトガニアリじゃね?
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コメント
自分に賭けて勝つならまだ許されるような気もしますが、
相手に賭けてわざと負ければ完全な八百長ですね。
ばれれば殺されますよ。
| 2012.08.01 02:11 | 編集
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